イラストレーター初心者のための使い方講座 その3
デザイン![](https://netsanyo.net/app/wp-content/uploads/2018/06/afacae62bbdd71f1abb23f502f8229bf.png)
こんにちは、NETSANYOのK2です。
Illustrator初心者のための使い方講座、第三弾。前回ブログの続きで、架空のハガキをデザインしながらIllustratorの操作方法をご説明します。
(「その1」「その2」がまだの方は先にご覧ください。)
ハガキの完成イメージ
![カフェのはがき](https://netsanyo.net/app/wp-content/uploads/2018/10/40d3b7d35755ec0aab62730c3a5de56e.jpg)
改めて、こちらが完成イメージです。
1.新しいレイヤーを作成する
前回作成したドキュメントを開きます。
![前回のドキュメント](https://netsanyo.net/app/wp-content/uploads/2018/10/505f9671a20eeeecb7de237928fc7dd6.png)
背景レイヤーをロックし、その上に「内容」レイヤーを作成してください。
(【手順】「背景」レイヤーをロックします。→「背景」レイヤーの上に新しいレイヤーを作成し、レイヤー名を「内容」にします。→「内容」レイヤーをアクティブにします。)
2.地図を配置し、地図上に文字を追加する
地図を配置する
地図の画像を、アートボード上の任意の場所に配置します。
(【手順】メニューバーの「ファイル」から、「配置」を選択。地図ファイルを選択します)
地図上に文字を追加する
文字を入力する
地図を配置したら、次は地図に商店街名や駅名を追加します。
ツールバーから「文字ツール」を選択します。
![文字ツールで文字を入力](https://netsanyo.net/app/wp-content/uploads/2018/10/a286f906f0826dea2b343664063775b4.jpg)
アートボード上の任意の場所をクリックし、「山陽商店街」と入力します。入力し終えたらescキーを押します。
もう一度「文字ツール」に切り替え、同様の手順で「山陽駅」も入力します。
フォントとサイズを変更する
メニューバーの「ウィンドウ」→「書式」にカーソルを合わせると、タブや字形、文字といったメニューが出てきます。「文字」を選択して「文字パネル」を表示させます。
![文字パネルの表示方法](https://netsanyo.net/app/wp-content/uploads/2018/10/6462f80b4c6ef969f95546dcb3dc00f6.jpg)
先ほど入力した「山陽商店街」と「山陽駅」を同時選択し、文字パネル上で次のように設定します。
- フォント:小塚ゴシックPr6N R
- フォントサイズ:7 pt
※PC環境によって、指定したフォントが入っていない可能性があります。なければ他のフォントでOKです。
![フォントとサイズ変更の仕方](https://netsanyo.net/app/wp-content/uploads/2018/10/0a7cfc43b0fea054715b7b34df2d1171.jpg)
文字の色を変更する
「山陽商店街」「山陽駅」を同時選択した状態で、カラー設定の「塗りボックス」をダブルクリックします。
「カラーピッカー」が開きます。ここではCMYKを数値入力することにより、色を指定することができます。
CMYは0%、Kは93%に設定します。
![カラーピッカー画面](https://netsanyo.net/app/wp-content/uploads/2018/10/daf71d60aebc0c04411f6fd57a72a8f4.jpg)
文字の角度を変える
「山陽商店街」「山陽駅」を選択すると、オブジェクトの周囲に□マークが現れます。□マークにカーソルを近づけると、カーソルが次のように変化します。
![曲線形の矢印](https://netsanyo.net/app/wp-content/uploads/2018/10/8dbfab479aef7884ffb3811b9be20d8c.jpg)
この状態でドラッグするとオブジェクトが回転しますので、地図内の太い道路と同じ角度になるように調整します。
角度が変わったら、選択ツールで「山陽商店街」「山陽駅」を動かし、以下の位置になるように配置します。
![「山陽駅」を灰色の四角の左横、「山陽商店街」を上の大通りに沿って入れる](https://netsanyo.net/app/wp-content/uploads/2018/10/f3f5118e99e999e99004660ab6c542d0.png)
地図と文字をグループにする
地図と「山陽商店街」「山陽駅」の3つを同時選択します。その状態で右クリックし、「グループ」を選択します。
![地図と地図上の文字を同時選択し、右クリック。「グループ」を選択。](https://netsanyo.net/app/wp-content/uploads/2018/10/ee253c3847bb062f1eb2ee864c19bd18.jpg)
地図と「山陽商店街」「山陽駅」が1つのグループになりました。
グループ化することにより、複数のオブジェクトをまとめて移動したり、変形したりできるようになります。
試しに選択ツールで動かしてみてください。グループ化できていれば、地図と「山陽商店街」「山陽駅」が一緒に移動するはずです。
※ちなみにグループを解除したい場合には、グループを選択して右クリック→「グループ解除」をクリックします。
3.テキストを配置する
店舗名を入力する
次に店舗名を入力しましょう。
文字ツールに切り替え、アートボード上の任意の場所に「Cafe Nao」「本場イギリスのスコーンと紅茶」と入力します。
フォントとフォントサイズは、それぞれ以下のように設定します。
※PC環境によって、指定したフォントが入っていない可能性があります。なければ他のフォントでOKです。
「Cafe Nao」
- フォント:Caflisch Script Pro Regular
- フォントサイズ:58 pt
「本場イギリスのスコーンと紅茶」
- フォント:小塚ゴシック Pr6N R
- フォントサイズ:9 pt
どちらも塗りを、C 10%、M 100%、Y 34%、K16%に設定します(線は無しです)。
「本場イギリスのスコーンと紅茶」を「Cafe Nao」の上に配置し、画像を参考に角度を変えてください。
![キャッチコピーと店名の角度を、少し右肩上がりに変える。](https://netsanyo.net/app/wp-content/uploads/2018/10/a47b2b8bdffe35903884ecca4cd61055.png)
住所や営業時間を入力する
店舗名を入れたら、次は住所等を入力します。
文字ツールで任意の場所に「横浜市港北区山陽町1丁目1-11」と入力します。「1丁目」の前でenterキーを押して改行します。
同様に「営業時間 10:00〜22:00定休日 毎週水曜日☎︎ 000-111-2222」も入力します。「定休日」の前と「☎︎」の前の2箇所でenterキーを押し、改行します。
行が左揃えになっていない場合は、メニューバーの「ウィンドウ」→「書式」から「段落」パネルを表示させます。文字のオブジェクトを選択した状態で「段落パネル」の「左揃え」を選択してください。
![段落パネルの左揃えを選択](https://netsanyo.net/app/wp-content/uploads/2018/10/84001be851e64bf2c9b7f59feb58977e.jpg)
入力した文字すべてを同時選択し、フォント・フォントサイズ・色を次のように設定します。
- フォント:小塚ゴシック Pr6N R
- フォントサイズ:11 pt
- 塗り:C 0%、M 0%、Y 0%、K 93%(線無し)
地図・店名・住所等を、以下の画像を参考に配置します。
![店名の下にテキストと地図を配置。左から、住所、電話番号等、地図の順に配置。](https://netsanyo.net/app/wp-content/uploads/2018/10/f3e1504dcef7c3f4757f875967962c63.png)
4.点線を書く
完成図では、住所等の部分に2本の点線があります。次にこの点線を書いていきたいと思います。
![](/app/wp-content/uploads/2018/10/40d3b7d35755ec0aab62730c3a5de56e.jpg)
垂直の線を2本引く
ツールパネルから「直線ツール」を選択します。
![ツールパネル右側、上から4番目の直線ツールを選択。](https://netsanyo.net/app/wp-content/uploads/2018/10/204a3ea87a55c2da758a7647bd012fa2.jpg)
「線パネル」をダブルクリックし、C 0%、M 0%、Y 0%、K 100%に設定します。塗りは無しにします。
住所の左横にカーソルを合わせ、Shiftキーを押しながら上から下へドラッグします。一旦Enterキーを押した後、営業時間の左横でもShiftキーを押しながらドラッグします。
垂直の線が2本引けました。
※Shiftキーを押しながら線を引くことで、線の角度を45°単位に固定することができます。
![住所の左、営業時間・営業日・電話番号の左の2か所に線を引く。](https://netsanyo.net/app/wp-content/uploads/2018/10/57a1a25d7cbf37bc90cf18cf75d8c2f9.png)
点線にする
「線パネル」を表示させます。2本の線を同時選択し、線パネル上で以下のように設定します。
- 線幅:1pt
- 線端:バット線端
「破線」欄にチェックを入れ、「線分」欄と「間隔」欄にそれぞれ「2pt」と入力します。
![バット線端は、線パネル内で一番左端にある線端です。](https://netsanyo.net/app/wp-content/uploads/2018/10/3d6598ea1dc3438fa3ac90973c61f58a.jpg)
線分(点の長さ)、間隔(点と点の間隔)ともに2ptの破線ができました。
![あとはリボンとオープン日を書くだけです。](https://netsanyo.net/app/wp-content/uploads/2018/10/2109300c09dfe1ae3d7dd4508a289c6b.png)
5.オープン日を、リボン形のオブジェクトの上に入力する
完成図では、リボン型のオブジェクトの上に「10月1日Open」と書かれています。この部分を作成したいと思います。
![](/app/wp-content/uploads/2018/10/40d3b7d35755ec0aab62730c3a5de56e.jpg)
リボン形のオブジェクトを作成する
まずは、リボンの元となる長方形を用意します。
以下の画像を参考に、「長方形ツール」でドラッグして長方形を作成します。線は無し、塗りはC 10%、M 100%、Y 34%、K16%に設定します。
![店名の上に少し縦長の長方形を作ります。これからリボン形に変形します。](https://netsanyo.net/app/wp-content/uploads/2018/10/658c2a7ef9a7f28a9e81e3d5064b9c84.png)
次にメニューバーから「表示」を開きます。もし「スマートガイド」にチェックが入っていなければ、クリックしてチェックを入れてください。チェックが入っていればそのままでOKです。
次に、長方形をリボン型に変形させます。選択ツールで長方形を選択します。
「ペンツール」を長押しし、「アンカーポイントの追加ツール」を選びます。
![ペンツールを長押しすると、「アンカーポイントの追加ツール」が選択できるようになります。](https://netsanyo.net/app/wp-content/uploads/2018/10/597a09a6d387eca0f71cf3381bb27b35.jpg)
長方形の底辺、左右中央にカーソルを近づけます。スマートガイドがONになっていると左右中央で「交差」というガイド表示が出ますので、その位置でクリックします。
![クリックしてアンカーポイントを作成しました。](https://netsanyo.net/app/wp-content/uploads/2018/10/441a0442a5b85a2044f5848f74213b82.jpg)
「ダイレクト選択ツール」に切り替えます。先ほど追加したアンカーポイントを選択し、Shiftキーを押しながら上にドラッグします。
※「ダイレクト選択ツール」では、選択したアンカーポイントだけを移動させることができます。
※Shiftキーを押しながらドラッグすることで、移動方向を45°単位に固定することができます。
![長方形がリボン形になるよう、さきほど追加したアンカーポイントを少し上にドラッグします。](https://netsanyo.net/app/wp-content/uploads/2018/10/bdf56fd1d3e5a55a8f6a02775d409afb.jpg)
リボンの上に文字を入力する
任意の場所に「10月1日」「Open」と入力します。フォント・フォントサイズはそれぞれ以下のように設定します。
「10月1日」
- フォント:小塚ゴシック Pr6N R
- フォントサイズ:12 pt
「Open」
- フォント:Caflisch Script Pro Regular
- フォントサイズ:38 pt
塗りはCMYKすべて0%、線は無しに設定します。選択ツールを使い、2つともリボンの中へ移動させます。
![「10月1日」が「Open」の上に来るよう、リボンの中へ移動させます](https://netsanyo.net/app/wp-content/uploads/2018/10/353a2d35ec78dab637649467442ba50a.png)
リボンと文字を整列させる
リボンと文字の位置をきちんと揃えます。
まず「整列パネル」を表示します。
Shiftキーを押しながら、リボンと「10月1日」「Open」の3つを同時選択します。Shiftキーを離し、再度リボンをクリックすると、リボンのオブジェクトだけが太枠に囲まれます。
![リボンの画像のみ太枠に囲まれます。](https://netsanyo.net/app/wp-content/uploads/2018/10/0165af25990ced6ce8e11bb74f68e45c.png)
整列パネル内の「水平方向中央に整列」をクリックします。
太枠に囲まれたオブジェクト(リボン)に合わせて、文字が整列しました。
![整列しました。](https://netsanyo.net/app/wp-content/uploads/2018/10/300243fc940278a02416727d3fd30db3.jpg)
これですべての要素が揃いました。
最後に全体を見直し、バランスなど気になる部分がありましたら微調整して……完成です!
![完成図です。](https://netsanyo.net/app/wp-content/uploads/2018/10/40d3b7d35755ec0aab62730c3a5de56e.jpg)
まとめ
ハガキをデザインしながら、イラストレーターの基本的な操作をご説明しました。
イラレは多機能で、慣れるまでは使いこなすのが難しいので、ぜひ他にも様々なデザインを作って練習してみてくださいね。
ではでは、K2でした!