たったの3ステップ!論理的思考を行うためのシンプルなフレームワーク【三角ロジック】
ビジネスこんにちは、NET SANYOのK2です。
ロジカルシンキング(論理的思考)はビジネスパーソンに欠かせないスキルです。
論理的思考ができれば、プレゼンや提案の際に、自分の考えの根拠をきちんと説明して納得してもらうことができます。何か問題が発生した際も、状況を正確に分析できれば有効な解決策を考えることができます。
論理的思考をできるだけシンプルに行いたい方におすすめなのが「三角ロジック」です。
三角ロジックはロジカルシンキングの基礎で、何かを考える際に無意識に行っている人も多い思考方法です。
今回はこの「三角ロジック」を例とともにご紹介したいと思います。
三角ロジックとは
三角ロジックは、【データ・論拠・結論】の3つから成る三角形のフレームワークです。
それぞれの要素を説明しますと…
「データ」はデータや事実
「論拠」は自分の考えや、結論に至る理由
「結論」は、データと論拠から導き出される答え(主張や仮説)
を指します。
各要素は、下の図のように三角形に配置されます。
データと論拠から導き出される答えが結論、逆に「なぜその結論に至ったのか?」に対する答えがデータと論拠です。
三角ロジックの例
例として、「今日は洗濯物を外干しすべきか、部屋干しすべきか?」という課題を三角ロジックで考えてみたいと思います。
課題: 洗濯物を外干しすべきか、部屋干しすべきか?
- データ …今日の降水確率は20%
- 論拠 …外干しの方がよく乾くというメリットはあるが、20%なら、雨で濡れるリスクの方を重視した方がいい
- 結論 …洗濯物は部屋干しすべき
「洗濯物は部屋干しすべき」という結論になりました。
ただし、同じデータでも論拠次第で結論が変わる場合があります。
さきほどの例で、もう一度考えてみましょう。
課題: 洗濯物を外干しすべきか、部屋干しすべきか?
- データ …今日の降水確率は20%
- 論拠 …雨が降らない可能性が高いし、部屋干しすると生乾きになりやすい
- 結論 …洗濯物は外干しすべき
データはさきほどと同じですが、結論は真逆になってしまいました。
論拠には「自分の考え方」が現れます。降水確率0%や80%といった分かりやすいデータのときを除けば、論拠次第で結論は大きく変わり得ます。
論拠が間違っていないかどうかを検証するには、次に紹介する「多段階の三角ロジック」も有効です。
「多段階の三角ロジック」で論理をさらに強化
出た「論拠」に対してさらに「データ・論拠」を求め、三角ロジックを積み上げていくことを「多段階の三角ロジック」と言います。
論拠に対して裏付けを求めることで、さらに強固な論理を組み立てることができます。
先ほどと同じ洗濯物の例で「多段階の三角ロジック」をご紹介します。
1.洗濯物を外干しすべきか、部屋干しすべきか?
- データ …今日の降水確率は20%
- 論拠 …外干しの方がよく乾くというメリットはあるが、20%なら、雨で濡れるリスクの方を重視した方がいい
- 結論 …洗濯物は部屋干しすべき
2.降水確率20%なら、外干しのメリットよりも、洗濯物が濡れるリスクの方を重視した方がいいのか?
- データ …以前、降水確率20%の日に雨が降って洗濯物が駄目になったことがある
- 論拠 …確率は低いものの前例があるし、洗濯物が濡れてしまうと面倒だ
- 結論 …降水確率20%なら、外干しのメリットよりも、洗濯物が濡れるリスクの方を重視した方がいい
3.洗濯物が雨で濡れると面倒なのか?
- データ …雨で濡れたら、洗濯物の洗い直しと干し直しを行わなければならなくなる
- 論拠 …二度手間だし、水と洗剤も無駄になる
- 結論 …洗濯物が雨で濡れると面倒だ
まとめ
結論に至る流れを明確化できる、使いやすいフレームワークです。
データ・論拠・結論の3要素がしっかりしていれば、提案やプレゼンも筋道が通ったものにでき、説得力が変わってくると思います。ぜひお仕事に活用してみてくださいね。
ではでは、K2でした。
参考