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やってはいけない!誤解をまねくグラフ表現5パターン

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世の中には誤解を生んでしまうような誤った作り方のグラフや、印象操作のためにわざと歪められたグラフがあるのをご存知でしょうか?

複雑なデータを直観的に理解できるのがグラフのメリットですし、実際にグラフを見る際も、グラフの形で判断して、細部までは読まないという方も多いのではないでしょうか。それゆえに、グラフが歪められていても気づかず、鵜呑みにしてしまう危険性があります。

グラフを見るときだけでなく、自分でグラフを作る際にも注意が必要です。
グラフの作り方を誤ってしまうと、あなたに悪気がなくても見た人に誤解を与えてしまいます。もしかしたら「わざと騙そうとしている」と思われてしまうかもしれません。 

今回は誤解を与えるグラフを5パターンご紹介しますので、誤ったグラフを鵜呑みにしないために、そしてあなた自身もグラフの作り方を間違えないためにご活用ください。

横軸・縦軸の幅の改ざん

次のグラフをご覧ください。

数値がゆるやかに低下している様子がわかります。このグラフには大きな問題があるのですが、お気づきでしょうか?

実はこのグラフ、横軸の目盛が実際の時間軸に合っていないのです。はじめは4ヶ月単位の目盛であるにもかかわらず、2019年5月からいきなり一ヶ月単位になっています。

目盛の幅を時間軸にきちんと合わせたものが、次のグラフです。

実際は、2019年5月から数値が急落していたのです。

 
もう一例ご紹介します。グラフのどこがおかしいか分かりますか?

今度は縦軸の幅が均一になっていません。
2017年と2018年の差は10%なのですが、60%の目盛の位置が上がっているため、実際よりも差が大きいような見た目になってしまっています。

誤解を与える立体表現

こちらのグラフをご覧ください。どのアイテムの割合がもっとも多いでしょうか?

「アイテムB(赤)が最も多い」と感じた方が多いのではないでしょうか?
同じグラフを平面にして、パーセンテージを書き込んだものが次のグラフです。

実際はアイテムA(青)の方が多かったのです。
立体表現によって手前のスライスが大きく、奥のスライスが小さく見えてしまい、誤解を与えてしまったのです。 

3D表現は作り手に悪意がなくても誤解のもとになりやすいため注意が必要です。特別な理由がなければ平面で見せましょう。デザイン上の理由で3Dにしたい場合には、実際のデータと異なる見え方にならないように角度を調整するなど、注意して作りましょう。

誤解を与えるイラスト表現

こちらのグラフをご覧ください。1月と2月の自動車販売台数を比較しています。

目盛を見ると、2月の販売台数は1月の3倍だということがわかります。でも、もっと何倍にも増加しているような印象を受けませんでしたか?
この誤解は、イラストの面積がもとの9倍になっているために生じてしまったのです。

誤解を生まないように修正したのが次のグラフです。

次もイラストの大きさが誤解を生む例です。どちらの車の販売台数の方が多いでしょうか?

落ち着いて見れば、イラストの大きさと台数は無関係であることが分かります。
でもパッと見では、赤い車の方が販売台数が多いと思ってしまいませんか?

データの不適切な切り取り

こちらのグラフをご覧ください。値が下降しています。

次にこちらのグラフをご覧ください。こちらは値が上昇しています。

この2つのグラフ、実は同じものなのです。
最初のグラフは2015年~2018年だけを抜き取ってグラフ化したので、値が下降していたのです。

このように、作り手に都合の良い誤差の部分だけを抜き取ってグラフ化する手口があります。
グラフを見る際には、「前後のデータをわざと隠していないか」ということにも注意する必要があります。

軸の異なる比較グラフ

こちらのグラフをご覧ください。

一見、Bの利用率がAの利用率を上回ったように見えます。 でも実は縦軸の目盛が異なるのにお気づきでしょうか? 

同じ縦軸で比較すると以下のようになります。

線の「位置・傾き」で推移がわかるのが線グラフの特徴ですが、グラフの最小値と最大値を何にするかや、グラフの横幅・高さによって線の位置と傾きは変わります。
グラフの見た目だけでなく、軸の目盛も読んで判断するようにしましょう。

自分がグラフを作る際も、軸の異なるグラフを比較対象のように隣接しないよう注意しましょう。

まとめ

最後に、グラフを見る際の注意点をまとめます。

  • パッと見の印象だけで判断しない
  • 軸はどんな値か?目盛は等間隔か?
  • 都合の良い部分(誤差)だけ抜き取ってグラフ化していないか?

誤ったグラフを鵜呑みにしないために、お役立ていただければ幸いです。ではでは、K2でした!


参考

WRITER

K2

私の怒り方を完コピした2歳息子に「ママ、だめでしょ」「ごめんなさいは?」と度々叱られるようになった。ごめんなさい。