「不完全」がユーザーを惹きつける?ツァイガルニク効果とは
ビジネスこんにちは、NET SANYOのK2です。
あなたは「ツァイガルニク効果」という心理効果をご存知でしょうか?
一言でいうと「不完全(未完了)なものほど印象に残りやすい」というものです。この心理効果をマーケティングに取り入れることで、お客様を惹きつけることができます。またお仕事の効率UPに生かすこともできます。
今回は「ツァイガルニク効果」のご説明と活用方法をご紹介します。
ツァイガルニク効果とは
ツァイガルニク効果とは「完了したものよりも、未完了なものの方が印象に残りやすい」という心理効果です。このツァイガルニク効果を実証した実験をご紹介します。
ロシアの心理学者ツァイガルニクの行った実験です。ツァイガルニクは実験の被験者たちを2つのグループに分け、パズルなどの課題をいくつも与えました。
1つめのグループに対しては、課題をやり終える前に中断させ、次の課題に取り掛かるよう指示を出しました。最終的にすべての課題が未完成なまま終了させました。
2つめのグループに対しては、課題が終わった後で次の課題に取り掛かるよう指示を出しました。このグループの人たちは最終的にすべての課題を完成させました。
終了後、ツァイガルニクは2つのグループに「どんな課題を行いましたか?」と質問しました。すると課題を完成させたグループに比べ、未完成なグループは倍ほどの課題を覚えていたそうです。
このように、完了した事柄よりも未完了の事柄の方が印象に残りやすい心理効果を「ツァイガルニク効果」と呼びます。
マーケティングでの活用例
ツァイガルニク効果はマーケティングにも活用することができます。広告等では、あえて中途半端な情報を与えることでユーザーの興味を引くことができます。
身の回りの活用例をご紹介します。
- 漫画アプリでの活用例。途中まで無料で読めるが、残りの話を読むのは有料。
- Web記事での活用例。途中まで誰でも読めるが、残りを閲覧するには会員登録が必要。
- デアゴスティーニ。「最後まで完成させたい」という気持ちにさせ継続購入を促す。
- テレビ番組やメルマガで、情報を途中で区切ることでユーザーを惹きつける手法(「CMの後で!」「答えは次回のメルマガで!」)。
- ブログ記事や広告等のタイトルで、重要な情報を伏せる。(「あの芸能人が激ヤセした秘訣とは!?」「子供を勉強好きにする親たちの共通点とは?」)
このように、あえて「不完全な情報」を与えることでユーザーの関心を引き、次のアクションへと誘導することができるのです。
ツァイガルニク効果で作業効率UP!
ツァイガルニク効果はマーケティングだけでなく、作業効率の向上にも繋げることができます。
皆さんはお仕事中、どんなタイミングで小休止を挟んでいますか?
1つの作業が終わった後など、キリの良いタイミングで休憩する方が多いと思います。でも「休憩後にやる気が出ない」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな方は、休憩にツァイガルニク効果を取り入れるのがおすすめです。
やり方は簡単。「〇時から5分間休憩する」といったように休憩時間を決め、その時間になったら作業を中断しましょう。
作業途中の半端な状況で休憩することにより、「未完了の作業が気になる」心理が働き、仕事に戻るモチベーションを生み出すことができるのです。
まとめ
チラシやメルマガ・Web記事等、あらゆるツールで活用できる心理効果です。ぜひお仕事に取り入れてみてくださいね。
ではでは、K2でした!
参考