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「労力」が逆に顧客満足度を高める?イケア効果とは

ビジネス
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こんにちは!K2です。
突然ですが、皆さんにはこのような経験はありませんか?

  • 市販品のような凝ったものではないのに、自分で作ったお菓子はとても美味しく感じる。
  • 自分で作ったプラモデルや家具には特に愛着がある。
  • 子供の頃、自分で手を加えて完成させる「知育菓子」が好きでよく食べていた。

これらの経験には「イケア効果」という心理効果が影響を与えています。

イケア効果とは「自分の作ったものに高い価値を感じる」心理効果。
この心理効果は、実はビジネスにも密接に関わっています。

今回はこのイケア効果のご説明、そしてビジネスへ及ぼすメリット・デメリットをお話しいたします。

イケア効果とは

家具量販店「IKEA」から名付けられた心理効果です。

利用されたことのある方はご存知かと思いますが、IKEAは家具を組み立て式にすることでコストを削減し、低価格を実現しています。

マイケル・ノートン、ダニエル・モション、ダン・アリエリーらがこんな実験を行いました。

被験者に家具を組み立てさせ、プロの組み立てた家具と並べて値段をつけさせたそうです。
すると被験者は、自分で組み立てた家具の方に高値をつけたそうです。

このように、自ら作ったものを過大評価し、他人にとっても高い価値があるはずだと感じる心理効果を「イケア効果」といいます。

イケア効果により売上が向上した例−ホットケーキミックス

ホットケーキ

イケア効果により売上が向上した例として、ホットケーキミックスが挙げられます。
今ではとても身近な商品であるホットケーキミックスですが、発売当初は売れ行きが芳しくありませんでした。

当初のホットケーキミックスは、現在販売されているものよりも更に簡単な、粉に水を混ぜて焼くだけで完成できるものでした。

「調理が簡単すぎるのが原因ではないか」と考え、ホットケーキミックスから卵と牛乳の成分を抜き、購入者が卵と牛乳を加えるよう変えてみたところ、売れ行きが劇的に向上したそうです。

普通は「ユーザーの手間は、少なければ少ないほど喜ばれる」と考えてしまうかもしれません。
しかし、この事例では逆にユーザーの手間を増やすことで、手作りの楽しみや「自分で作った」という満足感を与えることができたのです。

ビジネスにおける活用法

ビジネスにイケア効果を活用することで、社員のモチベーションアップやマーケティングにつなげることができます。
いくつか活用例をご紹介します。

  • 企画課でない社員も商品の企画会議に参加させることで、「良い商品だ」という意識が強まり営業などに生かすことができる。
  • 部下に、ある程度時間や労力のかかる仕事を与えることでモチベーションを高めることができる。
  • 工場勤務の社員に一つの工程だけをやらせるのではなく、商品製造の全工程を経験させることで、モチベーションを高めることができる。
  • ユーザーにあえて一手間かけさせることで、楽しさや満足感を与えることができる。

イケア効果の与えるデメリット

イケア効果は、ビジネスに必ずしも良い影響を与えてくれるわけではありません。
以下のようなデメリットを及ぼすこともありますので、注意しましょう。

  • 自分で作った企画書やデザインを、無意識に過大評価してしまう。
  • 自社商品やサービスを充分な根拠なく「売れるはず」と思い込んでしまう。

このように、イケア効果により、自ら制作したものは実際以上に良く思えてしまいます。

自分の作ったものは「イケア効果によって過大評価していないか?」と気をつけて見直した方が良いですね。

まとめ

イケア効果の与えるプラスの効果を上手く活用していただき、また同時にマイナスの影響を受けないよう注意していただければと思います。

ではでは、K2でした!

WRITER

K2

ペットに服を着せたくない派なので、幼少期はシルバニアファミリーを全員全裸にしていた。