【印刷用語のご紹介】リッチブラックとレジストレーションカラー
印刷 こんにちは、K2です!
今回は「リッチブラック」「レジストレーションカラー」の2つの印刷用語をご説明します。
印刷で真っ黒を表現する際、一般的にはK(ブラック)100%に設定します。
リッチブラックとレジストレーションカラーは、用途は全く異なりますが、どちらもこのK100%にCMY(シアン・マゼンタ・イエロー)を加えたものです。
それぞれの意味と用途をお話しいたします。
リッチブラック
リッチブラックとは
K100%にCMY30%ほどを加えた色を「リッチブラック」と言います。
K100%の黒よりも深みを出し、しっとりとした色味にするために使われます。
※印刷所により推奨するCMYの濃度は異なります。
リッチブラックの注意点
リッチブラックは細かいオブジェクトには適しませんので、注意が必要です。
細かい文字や細い線などにリッチブラックを設定してしまうと、 紙の収縮による色のずれが生じてしまう可能性があります。
レジストレーションカラー
レジストレーションカラーとは
CMYK全て100%の色のことです(「4色ベタ」とも呼びます)。
レジストレーションカラーは「トンボ」にのみ使われる色で、印刷物のデザインそのものに使われることはありません。
トンボとは…「仕上がりサイズに断裁するための位置や多色刷りの見当合わせのため、版下の天地・左右の中央と四隅などに付ける目印。」
Wikipedia
CMYK全て100%に設定することで、印刷の際にトンボを見て版がずれていないかどうか確認することができるのです。
レジストレーションカラーの注意点
大量のインクが重なって乾き辛いため、トンボ以外にレジストレーションカラーを設定してはいけません。
うっかりトンボ以外をレジストレーションカラーにすると、 重ねた紙の裏にインクが付着したり、紙同士が貼りついてしまう危険性があります。