視覚障がい者向け印刷「音声コード」をご存知でしょうか?
印刷皆様は、視覚障がい者向けの印刷物読み上げツール「音声コード」をご存知でしょうか?
「視覚障がい者向けの印刷=点字」と思われる方も多いかもしれませんが、 視覚障害のある方は必ずしも点字を読めるわけではありません。
点字の識字率は視覚障がい者の約1割と、少ないのが現状です (参考:厚生労働省:「平成13年身体障害児・者実態調査」)。
多くの方は、主に音声や拡大文字によって情報を得ています。
印刷物を音声化するための方法がこの「音声コード」なのです。
音声コードとは
音声コードとは、約800文字のテキストデータを二次元コードに変換したものです。
この音声コードを印刷物の所定の位置に配置し、読み上げ装置やスマートフォンアプリで読み込むことで記録された文字情報を音声で聞くことができます。
音声コードの読み上げ装置は、平成15年から「視覚障がい者用活字文書読上げ装置」として 障がい者自立支援法に基づく日常生活用具の給付対象品となっています。
音声コードの位置を示すための加工
音声コードの横には、目印として半月の切込みを入れます(切り欠き加工といいます)。
この切込みにより、視覚障がい者が触覚で音声コードの位置を把握することができます。
まとめ
音声コードを活用することで、視覚障がい者だけでなく、 細かい文字の読みづらい高齢者にもやさしい情報提供を行うことができます。
読み上げ音声を外国語にし、訪日外国人向けの情報提供に活用している自治体もあります。
情報のバリアフリー化に大変有効なツールですので、導入をご検討されたい企業様はご相談ください。
ではでは、K2でした。