【印刷豆知識】紙の「目」って何?
印刷今回は、紙に関する豆知識。
皆さまは紙に「目」があるのをご存知でしょうか?
壁に耳あり障子に目あり…の目ではなく、紙を構成する繊維の方向のことを指します。
紙の目は見た目では分からないのですが…実はとても重要。
印刷物の仕上がりや使い勝手に影響するのです!
紙の目には、以下のような効果があります。
- 冊子を作る場合、紙の目がページをめくる方向に沿っていると開きやすくなる。
- リーフレットを作る場合、紙の目に沿った方が折り目が割れづらくなる。
- ぶ厚い紙をオンデマンド印刷機(少部数用の印刷機)に通す場合、紙の目によっては印刷機を上手く通らず、印刷トラブルが発生する可能性も…。
私たち印刷会社では、紙は菊判(A1より一回り大きいサイズ)や四六判(B1より一回り大きいサイズ)で購入し、いくつも面付けして印刷した後、最後に仕上がりサイズに断裁しています。
そのため私たちは印刷する時の面付けを考え、縦目か横目、最適な方の購入を指示しています。
ちなみに、身近な紙の目を知りたいときに、手っ取り早い方法が紙を裂いてみることです。
紙の目に対し平行ですと比較的まっすぐ裂けますが、垂直ですと裂け目がぐにゃぐにゃになってしまいます。
いらない紙があったらぜひ、試してみてください。
ではでは、K2でした!