
女性がモチーフのロゴをもつ企業といえば、スターバックスやゴディバが有名です。
しかし「ロゴの女性は誰なのか?なぜロゴに採用されたのか?」ということまでご存知の方は少ないのではないでしょうか?
今回はこの2つのロゴについて、女性の正体とロゴ誕生秘話をまとめてみました。
スターバックスのロゴ

ミニマルでおしゃれなスターバックスのロゴ。ロゴ入りのグッズも大人気ですよね。私の大学では、皆水筒代わりにスタバのタンブラーを持ち歩いていました。
このロゴの女性は誰なのでしょうか?
セイレーン

女性の正体は、ギリシャ神話に登場する人魚「セイレーン」。美しい歌声で船乗りを惑わせ、船を難破させてしまう怪物です。
船を難破させるというと、企業ロゴとしては縁起が悪い気もしますが…。スターバックスの創業者は「それほど素晴らしい歌声だ」というところに着目したのではないでしょうか。
「セイレーンの歌声のように、人々を魅了する素晴らしい商品・サービスを提供しよう」と考えロゴに採用したそうです。
セイレーンの歌声でお客さんを呼び込み、繁盛させてほしいという思いもあったのかもしれません。
ロゴは何度もリニューアルを繰り返しており、2011年にはついに社名の「STARBUCKS COFFEE」が消えました。
社名がなくてもよいほど人々に浸透したという背景とともに、「コーヒーだけでなく様々な分野に攻めていく」というスターバックスの姿勢がわかります。
ゴディバのロゴ

高級チョコレートブランドの先駆けとも言えるゴディバ。
ロゴには馬に乗る女性が描かれています。
繊細な線で描かれた気品のあるロゴで、ブランドイメージとマッチしています。
この女性は誰なのでしょうか?
レディ・ゴディバ(ゴディバ夫人)

女性の正体は「レディ・ゴディバ(ゴディバ夫人)」という、11世紀の英国の伯爵夫人です。夫人にはこんな伝説があります。
領内に様々な施設を建設したいと考えた伯爵(ゴディバ夫人の夫)は、資金集めのために、領民からとる税をどんどん増やしていきました。
夫人は、重税に苦しむ貧しい領民を救うため、税を下げるように伯爵を説得しました。
伯爵は断りましたが、夫人は諦めず何度も訴えました。
議論に疲れた伯爵は「もしおまえが裸で馬に乗り、町中を回れたなら、建設計画をとりやめて税金を引き下げよう」と言ったそうです。
翌日、夫人は一糸まとわぬ姿で馬に乗り町中を回りました。領民は家にこもって窓を閉ざし、夫人の姿を見ないことで敬意を表したそうです。
伯爵は約束通り税を引き下げ、領民は救われたそうです。
この伝説に感銘を受けた創設者ジョセフ・ドラップスは、社名をゴディバとし、ロゴマークにもゴディバ夫人の姿を採用しました。
自らを犠牲にして人々を守った夫人の深い愛情のように、ゴディバも「味わう人を幸せにしたい」という愛を大切にしているそうです。
まとめ
普段何気なく見る「あのロゴの女性」ですが、そこには企業のコンセプトや創設者の考えが投影されています。ロゴ採用に至ったストーリーを知ると面白いですよね。
誰かとこのロゴを見たとき、ぜひ話のタネにしてみてはいかがでしょうか。
ではでは、K2でした。