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【書評】オリジナルシンキング 想像と創造の磨き方

ビジネス

仕事とはいわば「問題解決の繰り返し」。

売り上げを上げる方法・業務改善のアイディア・お客様への提案…考えなければならない問題はたくさんありますが、「では、どうすればいいアイディアが思いつくのか?」を教えてくれる人はいません。

ぼーっと考えていれば、突然凄いアイディアが降りてくる!…わけはありませんよね。

著者の元博報堂制作部長、高橋宣行さんは、独創を生むのにも原理・手法があるのだといいます。

本書「オリジナルシンキング」では、著者が博報堂での勤務経験から得た独創を生むための原理を紹介しています。
今回は、本書から一部を抜粋して紹介したいと思います。

ビジネスで生き残るには「アート化」が必要

現代では供給が需要を上回り、ただ「良い商品」というだけでは売れなくなっています。商品が高品質であることは当然で、その上で好みや感動・幸せ・満足が伴っていなければなりません。

まるでアートのように個性的・魅力的で、人を惹きつける…ビジネスで生き残るにはアート化が必要だと著者はいいます。

「どう言うか?」ではなく「何を言うか?」から考える

あなたが新しくカフェを開業するとします。「どんなお店にしよう?」となったとき、まず何から考え始めますか?
いきなり、メニューや価格・お店の内装や場所を考え始めていませんか?

メニューや内装といった具体的なアウトプット(「どう言うか」)の前に、まずコンセプト(「何を言うか」)を決めなくてはなりません。

著者はこのことを、スターバックスを例に説明しています。

  • 「何を言うか」:家庭にも職場にもない安らぎの場を提供しよう
  • 「どう言うか」:美味しいコーヒーの提供・インテリア・デザイン・雰囲気・もてなし・禁煙etc…

「何を言うか」がしっかりと決まっていれば、「どう言うか」は自ずと見えてきます。

会社のあり方に関しても、同じことがいえます。
一つ一つの企業活動の以前に、ブランドビジョン(会社が何を目指すのか?・会社がこうありたいという理想)がなくてはなりません。
ブランドビジョンは社内外に共有し、企業活動の全てでそんなブランドになることを目指します。

スポーツ選手でも漫画の主人公でも、「強い人」というのはみな理想や信念をもっていますよね。同じように、企業が顧客の心をつかむにはブランドビジョンがなくてはならないのです。

アイディアの源は情報

アイディアは単なる思いつきではありません。情報を収集し、それを加工することによって生まれるのです。

著者は自身のアイディアの生み出し方を紹介しています。

  • 仮説を持つ…このテーマならこんなこと可能かな?といった仮説を立てる。
  • 情報を集める…そのテーマに関する情報(商品・顧客・競合・市場etc)、世の中に関する情報(社会・生活者・トレンドetc)を集める
  • 情報を咀嚼する…集めた情報の意味を探り、関連性を探し、新しい組み合わせを模索する。
  • 発酵させる…新しい組み合わせを思い浮かべながら放っておく。
  • 閃く…アイディア誕生の瞬間を待つ。
  • アイディアチェック…アイディアを具体化する。

生まれたアイディアをチェックする方法

生まれたアイディアのチェックポイントとして、著者は以下の10項目を挙げています。

  1. ホカと違うか
  2. 目立つか
  3. 新しいか
  4. 話題性があるか
  5. 提案性があるか
  6. 共感を得られるか
  7. 分かりやすいか
  8. 具体的か
  9. 信頼性があるか
  10. 人やモノが動きそうか

まとめ

「何かを発想すること」が求められる職種は多いかと思います。
しかし肝心の「アイディアを生み出す方法」を教えてくれるような職場はなかなかないのではないでしょうか?
社員研修などにこの本を取り入れても良さそうです。

アイディアは、充分な情報収集と分析が根底にあってはじめて生まれます。
逆に言えば、特別なクリエイティブの才能などなくても、努力次第で素晴らしいアイディアを考えられるようになるのだと思いました。


データ

  • 著名:オリジナルシンキング
  • 著者:高橋宣行
  • 出版社:株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン
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WRITER

K2

印刷物・Web・動画制作会社「NET SANYO」の中の人。ホラーゲームが好き。